ゆゆブログ

臨床検査技師からフィールドサービスエンジニアに転職しました。

転職レポート|外資系分析機器メーカーへの転職~面接の内容も公開します~

こんにちは、ゆゆ(@yuyu_medtech)です。

2回目の転職活動が無事成功に終わりましたので、内定を頂くまでの記録を残しておきます。伏せるところは伏せつつ、活動開始から内定まで一気に書きます。同じような転職を考えている人や、転職活動って具体的にどんな感じなんだろうと思っている人には参考になると思います。全部読むと疲れると思います。

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転職レポート(外資系分析機器メーカーへの転職)

簡単にバックグラウンドを説明すると、新卒で臨床検査技師として分析業務を経験し、7年目で外資系理化学機器メーカーに転職、約1年経験したのち2回目の転職活動に入りました。転職の動機など細かいことは本文中(面接の所)に書いていきたいと思います。ではでは……

 

~転職活動前~

|LinkedInに登録

なんといっても今回の転職のきっかけとなったのはLinkedInへの登録です。

LinkedInはSNSの一つで、雑にいうとビジネス版のFacebookみたいなものです。ちゃんと使うのであれば、実名登録、顔写真公開、現職・職歴・学歴公開などする必要があり敷居が高い気もしますが、それだけリアルなつながりを作ることが可能です。

僕は転職活動に使うぞ!という感じではなく、アカウント作っておくとなんとなくカッコいいなと思って登録しました(`・ω・´)

もちろん、顔写真も名前もこれまでの経歴も全て公開し、プロフィールもしっかり書いています。ここまででも大変でしたが、それだけでも何も始まらないので、とりあえず気になる人(同業者、同じ会社の海外拠点の方、医療・理化学系が得意そうなキャリアコンサルタントなど)に「つながり」を申請しました(許可されればツイッターでいう相互フォロー関係になります)。1週間くらいで500名とつながり、なんとなくLinkedInに馴染んでいきました(その後は微増し続け700名強)。

|LinkedInに対する思い込みと運命の出会い

登録は全て英語で行いました。経歴もスキルもプロフィール文も。なぜなら、「LinkedInは英語でやるもの」だと思い込んでいたからです。実際に、キャリアコンサルタントを除いて、日本語でアクティブにやってる人はほとんど見ません(つながってないだけ?)。しかし、その思い込みが運命の出会い?に繋がりました。

LinkedInに登録をしてかつ、プロフなどを完成させると、次第にキャリアコンサルタントやヘッドハンターからメッセージ(ツイッターでいうDM)がくるようになります。LinkedInはビジネス上の繋がりを作るために使われるため、転職希望者だけでなく、人材を探している企業の方、転職エージェントの方々もたくさん登録しているからです。

僕のアカウントにも何通かメッセージが届きました(全て無視していました)。最初は日本人からのメッセージが多かったのですが、英語で登録していたせいか、だんだんと英語でのメッセージが多くなりました(日本在住だけど日本語がネイティブでないキャリアコンサルタントの方々)。

この中のひとつが、今回の転職活動でお世話になったキャリアコンサルタントからのメッセージでした(以下)。ケビンさん(仮名)とさせて頂きます。

Dear ゆゆ-san,

My name is ケビン(仮名) and I work at Xハンター社(仮名) in Life Science headhunting. I noticed your profile on LinkedIn and wanted to have a quick phone call with you to discuss a position in the Biotechnology space, at one of our top clients. Are you available this week?

Regards,

ケビン

英語かぁと思いながら一応読んでみると、何やらバイオテクノロジー分野で具体的に紹介したい求人があり、その週に電話しませんかという内容。いつもなら無視するところですが、情報収集がてら電話相談もありかなと思い、返信しました。

Dear ケビン-san,

Thank you for your message. I have a question. What level of English skills does the client require for the position? Actually, my speaking skills are not that great. I am learning it right now. I am interested in building a good and long relationship with you to ensure the success of my future career change.

Best regards,

ゆゆ

もう、こんな英語レベルなので、要求される英語のレベルを質問しました。話はそれからです!

Hi ゆゆ-san,

Thanks for the kind reply and question. We are currently working on several FSE positions, and our clients do not need  a high level of English. What is more important is experience in field service. Are you available for an introductory call today or tomorrow? My understanding of Japanese is good so please don't worry about language barriers :) When are you available?

Regards, 

ケビン

FSEはフィールドサービスエンジニアのことです。要求される英語のレベルは高くないそうで、これまで通り頑張れば良いかなと思いひと安心。しかもケビンさんは日本語出来そうで don't worry とのことなので、電話相談をお願いすることに決めました。数日後の仕事終わりにいよいよ電話です。

 

転職活動がスタートしました!!!

 

~転職活動中~

| 電話でのキャリア相談

後日、予定の時刻になり着信が入りました。

プルルルル、プルルルル……

ゆゆ      「もしもし」

ケビン「Good afternoon, yuyu-san. This is Kevin at Xhunter company. Thank you for your time today. 以下略」

ゆゆ 「グラフタヌーン!ケビンさん…」

(以下略)

……いつ日本語に切り替わるの?と不安に思いながら、しばらく話を進めていきました。もちろん文字に起こせないくらいの酷いものですが、内容は現在の仕事、前職(どこで、どんな機器を使って、なんの検査をしていたか等)、希望する職種や業界、転職希望時期、年収、キャリアプランなどなど。この話の内容を踏まえて、ケビンさんがいくつか求人情報を紹介してくれました。社名も聞き取れないくらいのリスニング力でしたが、何とかそれぞれの求人の概要を理解することが出来ました。そして、

ケビン "Could you send me your Resume in Japanese and English?"

ゆゆ "Yes, I'll send you my Resume both in Japanese and English!"

職務経歴書(レジュメ)を日本語と英語の2通作成して、ケビンさんにメールで送ることになりました(英語のレジュメ……ノリでYesって言っちゃった)。

30分くらいで電話は終わり、求人の詳細をメールで頂きました。メールも英語ですが、メールならどうにでもなります。翻訳かけてもOKですから(ほんとに外資系社員?笑)。

Dear ゆゆ-san,

Thanks again for the call earlier today, it was interesting to learn about your experience and career plans.
As discussed, I would be happy to introduce you to the following companies and positions if you are interested. Please see below and the job descriptions attached:

A社 - FSE OR Application
B社 - Application
C社 - FSE
D社 - FSE (←今回入社する企業)
E社 - FSE
F社 - FSE

I also attached the resume templates in English and Japanese, feel free to use them to update your resumes. if you can send me your resumes over the weekend I would be happy to proceed to introduce you to the above companies.

If you have any questions please ask me any time.

I look forward to your reply.

Regards,

ケビン

 

|応募企業の選択と職務経歴書の提出

ケビンさんからのメールを参考に、1社以外は応募してみることにしました(その後、勤務地などの問題で1社撤回、また、追加の求人などもあり最終的には6社に応募しました。)。この中に今回転職が決まった企業があるのですが、実は前回の転職活動で書類選考すら通らなかったのです。ダメもとで応募しました。

職務経歴書はケビンさんから頂いたフォーマットを使用して作成しました。まだ2回目の転職活動なので、このフォーマットならA4用紙1枚に収めるべきかなと思い、そのようにまとめました。とはいえ苦労しました。日本語のほうは昨年の転職活動のものを修正、A4用紙1枚に収めるべく大幅に削減しました。伝えたいことを簡潔にもれなく伝えるというのは、なかなか大変な作業でした。英文のほうは日本語よりも時間がかかりました。日本語のレジュメを英語に訳すと、A4用紙1枚に収まらないのです(汗)

良い感じの表現を調べながら、それっぽい英文レジュメをなんとか完成させました。深夜3時くらいになってました。

なぜ深夜までやっていたかと言うと、転職はスピードが大事だからです。他の誰かが応募して、めぼしい人材だと思われたら、募集が一時停止(結果的に不採用だったら再開)されることもあります。採用が決まってしまえばもうおしまいです。募集されているうちに書類を出す、そのために急いで書類を準備していました。

職務経歴書の内容は

・氏名、住所、生年月日

・経歴概要

・職務経歴(社名、職務内容、期間など)

・学歴

・資格、スキル(英語、PC関係のレベル)

……だけで、かなりシンプルでした。よくある「自己PR」とかもありません。職務内容の部分にアピールポイントを凝縮させた感じでした。これだけで書類選考するの?と不安に思いながら提出しました。

Hi ケビン-san,

I'll send you my resume in Japanese and English.
I would like to apply for the following companies and positions.

A社 - FSE OR Application
B社 - Application
C社 - FSE
D社 - FSE (←今回入社する企業)
E社 - FSE 

All of those seem to need high level of skills and experience for me, but I think they are very interesting and worth the challenge.

Please let me know if you have any questions.

Regards,
ゆゆ

全部、求められるスキル高杉じゃん?書類すら通る気がしない……というのが正直な感想でしたが、どこもやりがいのありそうな会社、ポジションで、頑張ってみる価値はあると思いました。

Hi ゆゆ-san,

Thank you for sending me the documents so quickly, I will introduce you to A社, B社, C社, D社, and E社 today and get back to you with their feedback.

Regards,

ケビン

さぉ、あとは書類選考の結果待ちです!

 

|書類通過、1次面接対策

なんと、6社のうち3社書類が通りました。勝率5割は予想を超えました。たった1年とはいえ、職種経験者というのは強いなと思いました。

本記事では今回の転職先の企業(D社)に絞って話を進めていきます。

ケビンさんに職務経歴書を数日後、D社の書類が通ったとのメールが入りました。昨年の転職活動では落ちていたので意外でした。

Dear ゆゆ-san,

I have good news from D社! They would like to invite you for an interview to discuss an FSE role in their (((内緒))) division. Can you let me know your available dates and times that you can speak with the Service Manager?

By the way, can you also let me know when exactly you were introduced to D社 last year?

 

Thanks and regards,

ケビン

1次面接の日程調整を行い、面接対策に入りました。後日ケビンさんから面接準備の資料が送られて来て、それにサッと目を通しました。公開は出来ませんが、経歴を説明できるようにしましょうとか、転職理由とか、一般的なものです。転職理由とか志望理由、その他経歴の説明など、1年前に転職活動をしたばかりなので、比較的時間をかけずに準備することが出来ました。前回は原稿みたいなものを用意して要点を漏らさないようにしたのですが、今回は自分の中でハッキリと考えがまとまっていたので、特に原稿やメモなど準備はしませんでした。本番で面接官とコミュニケーションをとりながら、お互いが理解し合えるなような時間を過ごせれば良いなと考え、良い意味で力を抜いて臨むことが出来ました。

 

|1次面接

1次面接の面接官は、総務部マネージャー、配属部署マネージャー、配属部署もうひとり(管理職?)の3名でした。配属部署のマネージャーがメインで、直接部下となる人を見極めようとしている感じが伝わってきました。終始和やかな雰囲気でした。

以下、面接の内容です。一問一答っぽくなっていますが、決してそんなことはなく、会話の中でお互い知りたいことを掘り下げていく感じでした。模範解答のような優れた内容ではありませんが、誰かの参考にはなると思うので公開します。

1次面接の内容(詳しめです)

面:まずは、これまでの経歴についてお聞かせくださいませんか。

ゆ:はい。~~~略~~~

面:どうして転職しようと思ったのですか?

ゆ:現職ではインハウス(社内)の修理が8割ほどで、出張での修理点検が2割ほどしかありません。不満ということではないのですが、ユーザーに近い出張の仕事の割合をもっと増やしたいと思いました。また、サービスエンジニアとして分析機器を扱うことにも興味がありました。1年間サービスエンジニアを経験して、この仕事自体は楽しいと思えたので、今度はぜひ分析機器にチャレンジしたいです。今よりも1段高いレベルで仕事ができると思います。

面:今の会社で出張修理等を増やすことは難しいですか?

ゆ:小型の機器が多く、それが強みでもあるため今後も難しいと思います。

面:なるほど。そもそもですが、どうして臨床検査技師から○○社(理化学メーカー)のサービスエンジニアになろうと思ったのですか?

ゆ:前職(臨床検査技師)のとき、サービスエンジニアがユーザーに最も近い距離でアフターサポートに貢献していると感じていました。仕事が上手くいくかはサービスエンジニアの力量に大きく関わっていると肌で感じていました。医療やライフサイエンスの発展のために、このような貢献の仕方もあるんだ!と思いました。また、自分自身も機器のメンテナンスを経験する中で、こういう仕事が楽しいと思えました。もう少し技術的なことに踏み込みたいと思ったことも動機のひとつです。転職を決める2年3年前くらいからフツフツと、「そちら側」の立場で挑戦してみたいと思うようになりました。憧れのようなものを持っていました。

面:サービスエンジニアが1番近い立場でユーザーのサポートをしていたこと、そして、技術的な仕事をしたいと思ったこと、この2点が理由ということですね。在職してたった1年ですが、このタイミングで転職活動をしている理由は何かありますか?

ゆ:今の職場をすぐに辞めたいから転職活動を始めたのでは無く、今後2年3年のスパンで、より良いチャンスがあればいつでも掴みたいと思っていました。5年かもしれませんし、また、転職ありきではなく今の社内でそういったチャンスがあるかもしれないとも思っていました。ただ、今回こういったチャンスが訪れたという状況で、それなら今でも良いのでは?、2年3年待つ意味は無いのでは?、転職先のほうで長く働いたほうが良い、と思ったため、このタイミングで応募しました。

面:なるほどなるほど。えぇっと……現職では詳しく言うとどういう機器を扱っているんですか?

ゆ:~~~略~~~

面:どのくらいの大きさの機器を扱っていますか?

ゆ:このくらいのものから、このくらいのものまで扱っています。基本的に卓上の機械です。大きければ難しい、小さければ簡単、という感じではないですね。小さい機械だと、このサイズにいろいろなものが詰まっているので、むしろ扱いが難しかったりします。

面:ほぅ、そうなんですね。ちなみにどういう機器トラブルが多いですか?

ゆ:電源が入らない、モーターが回らないなど、基板や配線、センサーに原因がある故障が多いです。だいたいがこれらの部品交換で解決するようなトラブルです。分析機器ですとソフトウェア関係のトラブルやキャリブレーションなどが絡んでくると思いますが、そういった対応はありません。

面:なるほど。これまでで苦労した、大変だった修理は何かありますか?

ゆ:~~~略~~~。同じ症状でも凡ミスなこともあるし致命的な故障のこともある。確実に、ひとつずつ確認することが大事だと再認識しました。

面:そうですね、どこに落とし穴があるか分かりませんからね。慣れからくるミスもありますから、基本に戻るのは大切ですね。

ゆ:そうですね。

面:弊社は出張の方が多いですが、そのあたりで不安は無いですか?

ゆ:短い期間での経験ですが、出張の仕事は楽しいと思えたので大丈夫だと考えています。ユーザーに近い仕事が出来るという点で、不安というよりはむしろ楽しみです。もちろん、大変なこともあるとは思いますが、もし難しいと感じることがあれば、その時は工夫して乗り越えたいと思います。

面:旅行とか好きですか?よく行きますか?

ゆ:好きですが、あまり行きません。

面:あまり行かないタイプなのにたくさん出張やりたいんですか?

ゆ:旅行がしたいのではなく、現場で仕事がしたい、というのが大きいです。

面:現場ですね、なるほどなるほどwww

面:臨床検査技師の仕事はアプリケーション寄りだと思うのですが、なぜアプリケーション系の仕事ではなくサービスエンジニアなんですか?

ゆ:もちろん、アプリケーションの仕事はユーザーをサポートする仕事として、ひとつの選択肢としてありました。しかし、臨床検査技師は疾患の知識や機器の知識も同じくらい大切で、個人的にはアプリケーションに寄っているという印象は持っていません。特に自分が取り扱っていた機器は臨床検査技師にはまだまだ馴染みのないものでしたので、機器そのものについて、たくさん勉強しました。機器自体に対する興味が強かったことと、臨床検査技師として一番たくさん関わった職種がサービスエンジニアだったことから、サービスエンジニアの存在が自分の中で大きく、強い興味、憧れを持っていました。

面:なるほど、アプリケーションも選択肢としてはあったものの、サービスエンジニアが身近な存在で、かつ、機器に対する強い興味を持っていたんですね。

ゆ:はい。

面:ちなみに、弊社の製品で興味のある機器、触ってみたい機器とかは何かありますか?

ゆ:はい、あります。臨床検査技師の頃からずっと思っていたのですが、(((内緒①)))は触ってみたい!と思っていました。あとは((((内緒②))))も、はじめみた時はとても驚きました。とても興味があります。

面:そうですかˆ ˆ。でも、(((内緒①)))よりも、今まで使っていた(((内緒③)))の方が興味あるのではないですか?

ゆ:(((内緒③)))も、もちろん興味があります。たくさんの活用方法があり、今後もっと伸びていくでしょうから、とても面白い機器だと思います。(((内緒①)))じゃなきゃ嫌だ、(((内緒③)))じゃなきゃ嫌だ、というわけでなく、許される範囲でたくさんの種類の機器について勉強したいです。

面:なるほど、いろいろと経験できると思いますよ。内定からどのくらいで入社できますか?

ゆ:退職交渉は最短で進めたいと考えています。30日前の届出が必要なので、内定を頂いてから1ヶ月くらいを目標にしたいです。引き継ぎ事項も少ないので、無駄に退職日を伸ばすようなことはしたくありません。

面:承知しました。

面:いろいろなことにチャレンジしたいということも良いことで、転職も手段のひとつとしてはありますが、会社としては長く働いて欲しいという考えも当然あります。弊社は、知識向上のためにたくさん社員に投資するんですよ。そのあたりはどのように考えていますか?何かお考えはありますか?

ゆ:御社が取り扱っている機器はとても高度だと思います。他社製品ですが、ユーザーとして7年経験し、それでもまだまだまだまだ深く学ぶ余地があるほどでしたので、サービスエンジニアの立場ではさらにそうなんだろうと感じています。3年5年で、御社を踏み台にして他社に転職する、というのは考えにくいです。長く続けるからこそ到達する、高いレベルでの仕事、サービスエンジニアとしての高度な仕事があると思います。また、サービスエンジニアはただの修理屋さんでは無く、もっと広い意味でのアフターサポートを提供することも大切だと思っています。まずは修理メンテナンスの知識を深めることが大切でしょうが、長期的には、テクニカルな面で、そういった仕事にも興味があります。長い目を持って働きたいです。

面:現職では年収以外にインセンティブなどはありますか?

ゆ:ありません。年俸の12分割と、決済賞与があるかどうかといったところです。

面:頑張っても給料が変わらないのでは、モチベーションの維持が難しくないですか?

ゆ:長く働くと、そういった壁に当たることがあるかと思います。現状は、目の前の仕事をこなすことで精一杯ですが、今後もし働き続けるのであれば、サービス部門向けのインセンティブなどについても何かしらの提案をしていくことも考えていました。

面:そうですよねぇ。弊社は、年収プラス(((秘密)))%くらいのインセンティブになるイメージだと思ってください。

ゆ:はい、承知致しました。モチベーション高く仕事に取り組めると思います。

面:(職務経歴書の英語スキルをみて……)TOEICスコア(((秘密)))あるのにビジネス(((秘密)))級レベル?

ゆ:正直、TOEICのスコアが良いのか悪いのか、よく分かりません(笑)今の仕事ではメールのやり取り、英文マニュアルの理解は出来るレベルなのでこれくらいのレベルなのかなと。スピーキングはもっと頑張りたいですが。

面:スピーキングの勉強は、慣れと忍耐ですよねw

ゆ:そうですねwww。勉強はなかなか大変です。

面:たくさん聞いてしまい申し訳ありません。逆に、弊社のことや仕事のことなど何かご質問はありますか?

ゆ:(回答は割愛)

・どういった機器トラブルが多いですか?

・社員、エンジニアのバックグラウンドは?機械系が多いですか?

・ここ数年でかなり増えている印象ですが、ユーザー数はどのくらいですか?

・担当製品ごとにチーム分けしてますか?

・ひと製品何人ずつくらいですか?

・ユーザーからの問い合わせ窓口はサービスエンジニアですか?

・営業、代理店との関わりは?

・営業との連携について

・本社(海外)とのやり取りは発生する?

・本社は現職と同じ国ですが時差の問題はない?

・各サービスエンジニアが自由に海外に問い合わせ出来るのですか?レスポンスは早いですか?

・会社としてサービスエンジニアに求めるものは?どういう人材が欲しい?

・そもそも求人を出している理由は?欠員補充?事業拡大?

 

面:他に聞いておきたいこと、確認したいことはありますか?

ゆ:以上で大丈夫です。だいぶイメージが湧きました。ありがとうございました。

面:それでは、本日はこれで終わりにしましょう。エージェントを通してご連絡致します。ありがとうございました。

ゆ:ありがとうございました。

 

……という感じで無事に1次面接が終わりました(´・ω・`)ハァ

難しい質問はなく、終始良い雰囲気でした。1時間ほどでした。

 

|1次面接通過、最終面接対策

1次面接からちょうど10日後、ケビンさんからメールが届きました。

Hi again ゆゆ-san,

Good news! D社 would like to proceed to the next step with you. Can you let me know your availability to speak with the HR Manager in the next few days?
The more availability you can give the better. I am still confirming if this will be a face-to-face or video call.


Thanks and regards,

ケビン

Good news! でした。どうなるかなと不安に思っていましたが、無事に1次面接を通過しました。最終面接に向けて準備してくださいとのこと。別メールで対策用pdfファイルが添付されていたので確認すると、1次面接の時と同じでした(笑)

最終面接の面接官が誰なのかについては確認中とのことで(結局本番までわからず……)、主に重役・社長さんが相手だと想定してイメージトレーニングをしました。といっても、良い感じのイメージを構築することができず、どうにかなるさの精神で当日まで過ごしました(´・ω・`)

 

|いよいよ最終面接

最終面接は1次面接から15日後でした。

いよいよ全てが決まります。

面接官は配属部署の方が2名で、おふたりとも1次面接でも面接官でした。1次面接の時にいらっしゃった人事マネージャーはおらず、私を入れて3人での面接となりました。同じメンバーで何を話せば良いんでしょうか?笑

さて、最終面接はかなり具体的な内容が含まれているため、ここではざっくりと振り返ることにします。

最終面接(ざっくり)

一同:よろしくお願い致します。

面:改めて、現職の仕事内容を教えてください

ゆ:~~~略~~~

面:一次面接から今日までのあいだ、どうでしたか?なにか心境の変化はありましたか?

ゆ:1次面接が通過したとの連絡を受け、とても嬉しかったです。さらにモチベーションが上がりました。

面:こちらも改めてになりますが、転職活動を始めたきっかけを教えてください。

ゆ:~~~略~~~

面:出張がほとんどですが、大丈夫ですか?ご家族は大丈夫ですか?

ゆ:家族とは転職活動を始める前から話をしているので、しっかりと理解は得られています。

面:車の運転は大丈夫ですか?

ゆ:全く問題ありません。高速道路、遠距離も大丈夫です。

面:弊社は転勤は基本的にはないのですが、将来的にどうなるか、なんともいえません。転勤について、何か考えていることはありますか?

ゆ:臨床検査技師から企業に転職しようと思った時に大きな障壁となったのが転勤についてでした。しかし、これを避けるために転職しないというのも有り得ないと思いましたし、企業に転勤は不可欠だ、いざとなったらどうにかしようと家族でも話しており、その問題はクリアしています。転勤は無い方がありがたいですが、長く働くことを考えると、会社もどういう方向に進むか分かりませんし、そういう状況になるかもしれないというのは理解しています。

面:いま担当している機器の修理で、なにか難しいことはありますか?

ゆ:修理自体よりも、納期の問題であったり、代理店への説明であったり、営業との連携の部分で苦労することが多いです。社内修理ですと、どんどん修理品が送られて来るため、タスク管理もとても大事になってきます。臨床検査技師のときとは違う働き方になるので、苦労しました。ようやく慣れてきたかなと感じています。

面:大変だった修理とか、ありますか?

ゆ:(なんて答えたか忘れたので割愛)

面:臨床検査技師からサービスエンジニアに変わって、どうでしたか?変わったことはありますか?

ゆ:イメージとのギャップは小さく、やりがいを持って仕事ができています。大きく変わったのはタスク管理の大切さです。日々、良い方法を試行錯誤しています。

面:ユーザーさんから怒られたことは?

ゆ:~~~略~~~

面:1年で辞めることに対して後悔はないですか?

ゆ:ありません。これからの仕事の方を長くやり、キャリアを積み重ねたいです。

面:配属部署にはサービスエンジニアのほかに、社内メインの職種、例えば問い合わせのファーストコンタクトとなる部署やアドミニストレータ的な仕事などもあります。異動希望も可能なので、長く勤務する中で働き方の選択肢は多いと思います。

面:まぁ、フィールドサービスエンジニアは中の仕事やりたがらない人が多いですけどねw

ゆ:たしかにそうですねwww。私にとっては、サービス部門の仕事を幅広く経験できるチャンスがあるというのは、とても魅力的だと思います。今はサービスエンジニアとしてお客様をサポートしたい、高い技術を習得したいと考えていますが、将来的にはもっと広い視点で技術的なサポート、アフターサポートに関わりたいとも思っています。長く働くという観点から、部署内の異動が可能なのは魅力的だと思います。

面:分析機器をやりたいとおっしゃっていましたが、分析機器メーカーといえばどこが思い浮かびますか?

ゆ:分析機器メーカーといえば(((内緒)))や(((内緒)))や、競合他社の(((内緒)))、(((内緒)))、(((内緒)))などが思い浮かびます。医療機器方面ですと(((内緒)))、(((内緒)))などですかね。

 

面:そこと比べて弊社はどうですか?

 

ゆ:各社とも魅力的なメーカーだと思いますが、(((内緒)))装置といえば御社、という印象を持っています。(((内緒)))分野でのシェアも高く、機器、サービスともに信頼のおけるメーカーだと思います( ´ᯅ` )クルシイ

 

面:御社(現職の会社)になくて弊社にあるものは?

 

ゆ:(面接っぽい質問だ^^;……なんだろう汗汗汗) そうですねぇ……分析機器を扱うことができる、というのは大きな違いだと思います(汗)。現職での取り扱い製品は(((内緒)))なので、ユーザーさんはあまり意識を向けていないことが多いと思います。分析機器だと、例えば納品のときは「来たーっ」という感じになりますし(←語彙力)、その後のラボの仕事が大きく変わるじゃないですか。私も臨床検査技師の頃、新しい分析機器が納品された時にはとても嬉しかったですし、こういう製品を取り扱うことができる、サポートできるというのは、大きなやりがいに繋がると思います(´・ω・`)ドウカナ?

 

面:もしもう1年、今の会社にいるとして、売り上げアップのために何ができますか?何が提案できますか?

ゆ:現職のチームは、まだまだ発展途上なところがあると思っておりまして、例えばサービスエンジニアは機械の修理屋さんというイメージが強いです。しかし、目指すべきところは修理以外にも技術的なサポート全般を担う、製品を安心して使えるようにサポートすることですので、そのあたりで何か提案したいと思っていました。例えば、他社さんでは取り組まれている所が多いですが、~~~略~~~……信頼を得ることが大切だと思います。

面:そうですねぇ。信頼されるエンジニアとは?具体的に何かイメージしていることはありますか?

ゆ:ユーザーがいろいろな疑問を聞いてくれるエンジニアは、信頼されていると思います。技術的なことだけではなく、例えば……(以下略

面:それは大切ですね。……略……えぇぇぇと、逆にご質問はありますか?

ゆ:もしご縁があった場合、どの製品を担当することになりますか?

面:(((内緒)))を担当してもらう予定です!それで求人出してます。

ゆ:(……求人票貰ってない汗)あっ、そうですか!!!楽しみです。

面:(((内緒)))チーム(←臨床系)に入っていただきます。

ゆ:チームメンバーは何名ですか?

面:現在(((内緒)))人で全国を担当しています。この人数ですと大変なので、もう1人採用して分担してもらおうと考えております。

ゆ:これまでに研究で使うような精密機器に馴染みがなかったユーザーが相手だと、こちらの対応も変えていくことが大切ですね。技術も大切ですが、コミュニケーションも……

面:臨床系はコミュニケーション力が6、技術力が4、くらいの感覚ですね(笑)

ゆ:そうですか(笑)

面:エンジニア的な知識だけでなく、アプリケーション(検査内容などの知識)についても、最初に勉強してもらいます。

ゆ:それは楽しみです。

面:すでに勉強したことあるでしょうから大丈夫そうですね。

ゆ:頑張りますˆ ˆ

面:‪( ´・֊・` )‬(˘ω˘)

ゆ:あと、製品トレーニングはどういった方法で行っていますか?新製品が発売された時など……

面:~~~略~~~

ゆ:承知しました。

面:ひと製品を習得するのにどのくらいの期間が必要だと思います?(^ ^)

ゆ:ある程度できるようになるには2、3ヶ月くらいですかね^^;

面:なるほど、楽しみにしてください(・∀・)

面:インストール(納品)とかもありますからね……

ゆ:たしかにそれを考えるともう少しかかりそうですね。楽しみにしてます。

面:えぇっと……あとは何かありませんか?いろいろ確認したいこととか……

ゆ:そうですね……

面:お金のこととか((((コソッ))))

ゆ:(人事いないのに?笑)……正直、年収のことはプライオリティを高くせずにいたので(←ホントカヨ)、もちろん多く頂けるほうがモチベーションを維持できますし有難いのですが、現職以上を最低ラインで考えています。年収を下げてまで転職しなければ行けない状況ではありませんし、家庭もあるので。多く頂けるほうが有難いのですが(←2回目)、御社の規定に従います(  - ̀ω -́  )✧オナシャス!

面:はい、人事の方でその辺のお話は進めて行きますね。

ゆ:よろしくお願い致します。

面:そろそろ時間ですかね。あと、確認しておきたいことはありますか?

ゆ:以上です。とても詳しく知ることが出来ました。ありがとうございました。

面:そうしましたら、本日はありがとうございました。エージェントを通じてご連絡させていただきます。

ゆ:ありがとうございました( ・ᵕ・ )

1次面接と同じく1時間ちょっとで終了しました。手応えはあるような、ないような。今回の最終面接は、1次面接で話した内容の再確認が主な目的だったのかなと感じました。本当にこの仕事内容(出張メイン)で働いていけるのか、長く働いてくれそうか。文字では伝えきれませんでしたが、そのような空気を感じました。前半で乗り越えたかなと思い、だいぶリラックス出来ました。

さぁ、結果を待ちましょう。

 

|最終面接通過!内定!年収交渉へ

最終面接から2日後、ケビンさんから一通のメールが届きました。件名で結果がわかりました。

件名:

D社 Offer!

本文:

Hi ゆゆ,

I just got great news from D社. They decided that they would like to make an offer for you for their FSE position!

The next step is for me to enter the salary negotiation. Can you provide me with the following as soon as possible? it is best that we provide D社 with the following before Obon starts:

- Signed PDF file attached regarding background checks (this is standard for anyone joining D社)
- Fully filled out salary breakdown sheet attached to this email
- Copies of your payslips of the last 3 months
- Copy of last year's gensen choshuhyou
- Any bonus slips or other proof of payments (fixed bonus or incentive bonus)

All of the above information will help me in the salary negotiations and get you the best and fairest offer possible!

Thanks and I look forward to your reply soon.

 

Regards,

ケビン

Hi ケビン-san,

I am very pleased to receive an offer from D社! D社 is the company I would most like to join. I will prepare files and send you them by tomorrow morning.

 

Regards,

ゆゆ

Offer!ということで、無事に内定をいただきました!!!

その後、超特急で準備し、経歴詐称してませんよというサイン付き書類と給与や希望年収などに関する資料を翌朝ケビンさんに提出しました。

これらを元に年収の交渉に入ります。あとはケビンさん任せです。

Hi ゆゆ-san,
Thanks a lot for this! I will communicate with D社 regarding the offer and get back to you with news as soon as I can.
Due to Obon it might take longer than usual, so I appreciate your patience!


Regards,

ケビン

できれば年収アップが良いですが、現職を下回らなければ決めちゃおうとは思っていました。お盆を挟みそうで、ちょっと待つ必要がありました……ドキドキp(ˆ ˆ)qワクワク

ひとまず祝杯をあげました。

 

|条件提示と入社承諾

8月17日、お盆明けすぐの夕方でした。ついに、年収などの条件提示を知らせるメールがケビンさんからきました。

Hi ゆゆ-san,

Excellent news, I just received the D社 offer! Please see below and the documents attached and let me know if you have any questions.


Total Compensation: ?,???,??? JPY(←年収)
Start Date: Oct. 1st 2020


I think that this is a great offer and D社 is looking forward to having you join their team. You have done a great job in the interview process so I wanted to congratulate you again on this achievement.
If everything looks good, please sign the attached 入社承諾書 document with today's date, your address, full name, Hanko and the start date (Oct. 1st 2020) and send me back the signed offer letter via email.


Afterward, I will support you with your resignation (←退職)from 現職の会社 as well.


I look forward to your reply.


Regards,

ケビン

さすがに年収はお見せ出来ませんが、"I think that this is a great offer" というケビンさんのお言葉と私も同じ感想でした。これくらいだったらいいなと内心思っていた金額が、そこに記載されていました(・∀・)ツマヨ,ワガコヨ,ヤッタゾ

 

現職の約1.2倍でした。昨年の転職でも1.2倍くらいだったので、このくらいが相場なんでしょうか(?)

 

……また転職したいです(←違う)

 

Hi ケビン-san,

I'll send you a signed 入社承諾書. 
I'm very glad to recieve a great offer from D社! I'd like to join their team from October 1 st 2020.
Please confirm attached pdf file and send it to D社.


Regards,

ゆゆ

入社承諾書にサインし、D社に送っていただきました。さぁ、退職交渉に入ります。

同じ日に別の会社の1次面接を通過したとの連絡がきましたが、D社に決めました。

 

 

|退職に向けて

ケビンさんに入社承諾書を送ってからすぐ、返信がきました。退職交渉の件です。

Hi ゆゆ-san,

Thanks a lot for this! I will forward it to D社 right away. They should be sending you the offer hard copies to sign to your home, but I will confirm with them.

The next step for you is to hand in your resignation from 現職の会社. Please see the resignation guide attached for further details and let me know if you have any questions.
It is best to hand in your resignation as soon as you can.


Congratulations again on this!


Regards,

ケビン

いよいよ、僕が退職届を提出するのが次のステップです!一般的な退職交渉の方法が記載されているPDFファイルが添付されており、注意事項をさっと確認しました。

できるだけ早く報告し、何を言われようとも、どんなに素晴らしいポジションに昇格されようとも(←ない)、必ず退職するんだという意気込みでした。

退職交渉では以下の3点を最低限抑えようと決めました。

  • 新しい仕事を見つけたから辞める。あくまでもポジティブな理由だと伝える。
  • 会社の不満や要望はもちろんあるが、それは退職の理由ではないことを伝える。
  • 「自分のキャリアにプラスになるようなチャンスがあれば、ぜひ掴みたいとは考えていた。それは2年後、3年後かもしれないし、会社内で見つかるかもしれない。しかし、今このタイミングで、会社外で見つかった。1年で辞めるのは申し訳ないが、お互いのためにも先延ばしする積極的な理由はない。」のようなことを伝える。

 

まずは所属部署のマネージャーに伝えることにしました。

 

|退職決定

新型コロナの影響を受け、弊社ではシフト制度が導入されていました。残念なことに、マネージャーとは違うシフトでの勤務が3ヶ月以上も続いており、直接のコミュニケーションが取りにくい状況でした。結局、翌日には伝えることが出来ませんでした。しかし、その次の日にはマネージャーをつかまえることができ、「実は退職したいです」と伝えることが出来ました。ポジティブな理由か、ネガティブな理由かを聞いてくださったので、10月から新しい仕事をする、ポジティブな理由ですと伝えることが出来ました。ショックは受けていましたが、「わかりました、人事の〇〇さんに伝えます」と無事に報告が完了しました。

マネージャーに伝えた翌朝、チーフと取締役の方にも報告し(すでにマネージャーから聞いてた…汗)、しだいに同僚にも広がりました。

転職者ばかりの職場なので、残念だけど仕方ない……という反応が大半でした。

 

難なく退職が決まりましたε-(´∀`*)ホッ

 

すぐにケビンさんに報告。

Hi ケビン-san,

Today, my retirement date was set without any trouble!
I will leave 現職の会社 at the end of next month(September 30th), and I am able to join D社 on October 1st.
Please tell that to D社 as necessary.


Regards,

ゆゆ

Hi ゆゆ,

Thanks for the update, that's great! Did you already get an email from (人事)-san at D社? 

You should be getting it some time soon with some onboarding details.


have a nice weekend ahead!


Regards,

ケビン

無事に退職日が決まりましたので、あとは入社の準備だけです。D社の人事の方から入社準備に関するメールが来るのを待ちます。

やっと終わりました(´・ω・`)コンプリート

 

|とてもスムーズに終了

7月8日にケビンさんからメッセージをもらい転職活動を開始しましたが、翌8月17日には入社承諾書にサイン、8月20には退職日も決まりました。約1ヶ月後の10月1日に入社。お盆を挟んでこのペースですから、とてもスムーズと言えるでしょう。レスポンスの速さ、行動の速さがカギだったと思います。2回目の転職でしたので、職務経歴書もすぐ用意できたのも大きかったと思います。退職報告もズルズル伸ばさずに出来ましたので、よく頑張ったと思います(・∀・)

D社の人事の方からも、入社日と提出書類に関するメールを無事に頂き、あとは入社に向けて準備するだけです。

Hi ケビン-san,

I recieved an email about an onbording from (人事)-san at D社 yesterday. 

I am very happy to be going to join D社. Thank you for your excellent support as it all went well!

Regards,

ゆゆ

Hi ゆゆ,

Great! I am also happy this worked out very smoothly :)
I wish you all the best at D社, and let's definitely keep in touch for the future.

By the way, if you have any friends at (((現職の会社))) who are looking for outside ideas, please let me know!

Have a nice weekend.


Regards,

ケビン

Hi ケビン-san,

I'll let you know if someone are looking for outside ideas. 
I would like to keep in touch with you, too!

Have a great weekend.


Regards,

ゆゆ

……ケビンさん(仮名)、ありがとう!!!!!!

……妻と子と犬にも感謝します。

 

~完~

 

 

……時間かかりましたが公開の運びとなりました。

 

以上です。

最終回までお付き合い下さりありがとうございました。質問はTwitterのDMもしくはリプなどでお願いします。転職や企業での仕事についてはたくさんの方から質問を頂き、僕も勉強になっています。ともに頑張りましょう!

Twitterのフォローはしてると思いますが改めてよろしくお願いします。

@yuyu_medtech

Q&A④|どうして臨床検査技師から企業に転職したんですか?(質問者:新人臨床検査技師さんほか)

こんにちは、ゆゆ(@yuyu_medtech)です。

……さて、「臨床検査技師になったきっかけは?」「どうして転職したの?」など、これまでにTwitterで多くの質問を頂きました。そこで今回、質問とその回答の一部をブログのコンテンツとして再利用させていただこうと思い立ちました。質問内容と回答はブログ用に改変・追加するなどまとめ直しています(いまならこう答える、みたいな)。

今回は第4回目、最終回です。

それではスタート!

(インタビュー形式になっていますが、インタビューされたわけではありません!!!)

|どうして臨床検査技師から企業に転職したんですか?

(質問者:新人臨床検査技師さんほか)

 

──転職の動機やきっかけはなんですか?

 

臨床検査技師として働く中でメーカーなど企業の方々がいかに活躍しているのかを肌で感じ、僕もそっちの立場でチャレンジしてみたいなと2〜3年位前から漠然と思っていました。

もともとバイオ分野全般に興味を持っていて、そのひとつの道として臨床検査技師を位置付けていました。そもそも臨床検査技師は魅力的な仕事のうちのひとつに過ぎませんでした。

分析技術などの勉強の過程において、臨床検査という枠に収まらない様々な情報に触れるうちに、特定の検査業務・業界にとどまることに物足りなさを感じることが多くなりました。

臨床検査技師としての仕事内容や職場環境は自分にあっていて、まさに天職だったのですが、もっと広くライフサイエンスに貢献したいと考えるようになりました。

機器メンテナンスなどを経験する中で、技術的なことをもっと深く出来たらなと思ったのも理由の1つです。

しばらく、臨床検査技師として一生働くという道も残していましたが、2018年3月末、妻にそんな話をしたら、「今でしょ!」と背中を押されました。たしかに、「これまで積み重ねた経験を今後のキャリアに生かすには、30歳手前の今が絶好のタイミングだ」と思いました。企業のメーカーなどに転職するなら、これ以上のユーザー経験はもうプラスにならないとも考えました。

……その場で転職を決意しました。

この15分後にはTOEIC受検の申し込みを完了し(転職といえばTOEICだろうと考え...)、転職サイトで求人も探し始めました。呆気なく、臨床検査技師を辞める決断を下しました。身体はひとつしかありませんから。

転職サイトで医療・ライフサイエンス系企業に絞って探し、機器分析業務やメンテナンス経験を生かせる職種をピックアップし応募しました。ある程度馴染みのある製品に関わりたかったので、応募した企業のほとんどは既に名前を知っているところでした。

臨床検査技師としての応募はゼロでした。転職サイトのキャリアアドバイザーが1人付き、書類の添削・提出や求人情報の提供をしていただきました。コネなし経験なしの転職です。

 

──検査技師1年目です。将来的に企業への転職にも興味があります。転職してから、臨床検査技師に戻りたいと思ったことはありますか?

 

今後のキャリアパスを考えると、臨床検査技師に戻りたいとは思いません。身体がふたつあれば臨床検査技師もやりたいです。

 

臨床検査技師としては楽しかったので、臨床検査技師としての転職を考えたことは一切ありませんでした。「今の仕事を続けるか、臨床検査技師を辞めるか」の2択でした。

 

臨床検査技師を一生続けるつもりなら言うまでもありませんが、将来的に他職種に興味がある場合でも、臨床検査技師としての経験やスキルは思いのほか役立ちますし重宝されます。ぜひ目の前の仕事に一生懸命取り組んで下さい!まずはそこからです!臨床検査技師の経験を通して、魅力的で価値ある人間になってくださいね。

 

以上です。

最終回までお付き合い下さりありがとうございました。

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@yuyu_medtech

Q&A③|将来的に臨床検査技師の需要が無くなると聞きましたが、どう思いますか? (質問者:高校生、検査学生ほか)

こんにちは、ゆゆ(@yuyu_medtech)です。

……さて、「臨床検査技師になったきっかけは?」「どうして転職したの?」など、これまでにTwitterで多くの質問を頂きました。そこで今回、質問とその回答の一部をブログのコンテンツとして再利用させていただこうと思い立ちました。質問内容と回答はブログ用に改変・追加するなどまとめ直しています(いまならこう答える、みたいな)。

今回は第3回目です!

それではスタート!

(インタビューみたいになっていますが、インタビューされたわけではありません……)
 

|将来的に臨床検査技師の需要が無くなると聞きましたが、どう思いますか?

(質問者:高校生、検査学生ほか)

 

──大学受験生です。臨床検査技師に興味があるのですが、将来需要が無くなると聞きました。本当でしょうか?

 

臨床検査の姿は、将来にわたり必ず変化します。時代とともに自分自身も変化していこうと考えているなら面白い仕事だと思います。

「需要が無くなる」というネガティブな意見に左右される必要はありません。そのような“予言”は、考えの浅さから来ていると僕は思います。

高校生の今の時点で、どんな仕事をしたいのか?、どのように成長したいのか?、それらが臨床検査技師で実現できるのか?を前向きに考えてください。

自動分析装置などの出現で臨床検査技師の数は昔と比べればだいぶ減ったと聞きます。しかし、臨床検査技師の仕事がなくなったわけではありません。前職の上司から聞いた話ですが、

『昔々、患者検体と試薬を恒温槽で反応させ、分光光度計で測定し、検量線から電卓を使って濃度を計算。用紙に手書きでひとつひとつ検査データを記入して報告。かなり多くの臨床検査技師が働いていた。自動分析装置の登場で効率化され人員も大きく削減。』

……今はより少ない人数で、多くの検査を行うことができるようになったのです。

そもそも人口自体が減っています。人手不足になります。人員削減(採用人数の減少)は必須ですし、実際にそのような流れになっています。すでにいる臨床検査技師が解雇されるのではなく、新人採用数を減らせるということですね。

 

──臨床検査技師はAIで将来『消える職業』だと聞きましたが?

 

AIで消える職業・消えない職業とよく言われますが、だいたいこれか、これを元に書かれた雑誌の記事がソースですかね。

《THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?》(Carl Benedikt Frey and Michael A. Osborne, September 17, 2013)

消える職業といわれているものは『コンピューター化できる確率が高い順』で上位という意味です。この中でランク順533位に臨床検査技師(Medical and Clinical Technologists)と記載されています。消える職業と表現するか、効率化できる職業と表現するか。

私自身、AIが臨床検査技師の仕事を奪うという意見をよく聞きますが、馬鹿げていると思います。
AIで大きく効率化できる仕事、それが臨床検査なのです。もっと効率的に、効果的に、医療に貢献出来るのです。

AIによって「臨床検査技師は○十年後に消える」のではなく、「○十年後にとても効率が上がる」のです。今よりも少ない人数で大量の検体を処理できるようになると考えるとワクワクします。

現時点では検査技師が自らやらなければいけないデータチェック・解析などの作業の一部がAIにより自動化・効率化される可能性があります。「ここまでは機械、ここからは人がやらなきゃ無理だね」といっている作業のアレコレが、さらに効率化されるのです。自分でやったことを自分でチェックしているのが今だとします。未来では、AIがやったことを人が最終チェックすればよくなるでしょうね。力量による差を埋める、標準化のためのツールにもなり得ますね。

AIは、将来的には特別なものではなくなりますが、現時点では特別なものです。ルーチン業務に落とし込むのはこれからの仕事です。これはメーカーだけではなく、現場で働く臨床査技師の仕事でもあるでしょう。医療の効率化に貢献できる、やりがいのある仕事だと思いますよ。

効率化の結果として、ひとりの臨床検査技師が扱うデータ量や仕事量はますます増えるでしょう。時代とともに自分自身も変化する、そのために何をすべきかを常に考えられる臨床検査技師になってください。

 

──検査学生1年生です。Twitter臨床検査技師の方を見ていると職場がブラックだったり、転職を考えている方が多かったりで不安しかありません。臨床検査技師の仕事に興味が持てず、一般企業での就職も考えています。臨床検査技師の将来は明るいのでしょうか?

 

給料が低い、ブラックな職場が多いのは検査技師に限らず、一般企業も同じです。また、不満の声はポジティブな意見よりも大きく発信されます。気にしないようにしましょう。

病院だろうと企業だろうと、どこに就職するか、それが大事です。できるだけ良い職場に就職できるように、自分が一番興味があり、力を発揮できそうな道に進んだ方が良いです。自分が得意な分野、興味のある仕事を学生のうちに見つけましょう。

臨床検査技師にも、いろいろな仕事内容があります。仕事内容とかお給料とか、調べることがモチベーションアップに繋がりますよ。

《一般企業》とか《将来性》という言葉はとてもフワフワしていて、考えるだけで悩みが増えます。できるだけ具体的に物事を考えるのがこれから先は必要だと感じます。

現時点では臨床検査にそれほど興味がないかもしれませんが、本格的な勉強はこれからだと思います。ひとつでも楽しいと思える科目があればモチベーションを維持できます。全て好きになる必要はありません。臨床検査技師になるのであればもちろん、他の一般企業に行くとしても、検査学科出身の人材には変わりありません。最低限、国家試験は通るべきだと思います。就職先では、検査技師の資格にこだわる必要はありません。進路は幅広くあります。いろいろと仕事を調べて楽しそうな仕事を探しましょう。聞いたことのない、いろいろな仕事があるはずです。

臨床検査技師の将来は明るいかというご質問ですが、そういうことを考えてまで臨床検査技師を目指す必要はありません。一般企業に行くとしても同じです。将来性うんぬんの話はこれから何度も聞くと思いますが無視しましょう。臨床検査技師だろうと一般企業だろうと将来なんて予想できません。意味のない話です。

検体検査だと人員は減っていくでしょうが、仕事の魅力が減るわけではありません。他の職種も同じです。とにかくやりたい仕事(内容でも待遇面でも)に就けるように目の前のことを頑張りましょう。

楽しくやってそうな検査技師や企業の人たちのアカウントをフォローしてモチベーションをあげましょうね。直接いろいろと聞いても良いと思います。

 

以上です。将来性というふわふわした言葉に翻弄される必要はありません。意味の無い話で、どこに行っても同じです。次の記事は最終回、どうして臨床検査技師を辞めて企業に転職したのか?についての質問とその回答をまとめてみたいと思います。

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@yuyu_medtech

Q&A②|臨床検査技師をやってみて実際のところどうです(でした)か?(質問者:検査学生さんほか)

こんにちは、ゆゆ(@yuyu_medtech)です。

……さて、「臨床検査技師になったきっかけは?」「どうして転職したの?」など、これまでにTwitterで多くの質問を頂きました。そこで今回、質問とその回答の一部をブログのコンテンツとして再利用させていただこうと思い立ちました。質問内容と回答はブログ用に改変・追加するなどまとめ直しています(いまならこう答える、みたいな)。

今回は第2回目です! それではスタート!


臨床検査技師って実際のところどうです(でした)か?

(質問者:検査学生さんほか)

 

──臨床検査技師は休みづらく覚えることがたくさんあったりして大変なのに、給料が見合っていないと聞きました。実際どうですか?

 

臨床検査技師は……」という意見は鵜呑みにしないようにしましょうね。だいたい主語が大きいのです。臨床検査技師に限らず、休みやすさは業務内容や職場環境によります。

 

たくさん覚えることについては、大変でもあり、楽しくもあります。専門性を高めるのは楽しいですよ!臨床検査技師に限りませんがね。

 

給料を満足にもらっていると感じる人は少数派でしょうね。臨床検査技師に限りませんが。国の統計では、臨床検査技師はだいたい平均的なお給料となっているようです。平均より低い人は「給料が低い」と言うでしょうし、平均よりずっと高い人は「……シーン」と何も言わないのでは?臨床検査技師に限りませんが。

 

臨床検査技師のお給料と言っても就職先によるのでなんとも言えませんし、一般企業は臨床検査技師よりも収入が多い、というのも幻想です。臨床検査技師は世間的には平均的なお給料です。高い学費を払う分、高い年収があるかといえばそうとは言いきれませんが、平均的なお給料を貰える可能性は高いのです。それをどう捉えるかですね。

 
──学生です。かなり奨学金を借りていて不安です。臨床検査技師奨学金の返済に十分なお給料は貰えますか?

 

それは切実な悩みですね。給料については就職先によるのでなんとも言えません。僕の話をすると、奨学金をかなり借りていて、総返済額は900万円くらいあります(あれ?学費超えてる)。一方、勤務7年でも手取りは20万円未満でした(で、そこから月4万円ちょいの返済です)。それでも中古マンション買って、子ども生まれて、なんとかやってました(共働き必須)。結局、企業に転職してお給料は少し上がりましたが、子どもが生まれてから奥さんの給料は下がるのでトントンくらい(´Д`)ハァ… 厳しい部分もあるので決して「十分」とは言えませんが、生活水準をどうするかがより大きな要素です。だからどうにでもなるのでは?というのが僕の考えです。……しかも奨学金返済終わったらウハウハですよ(←違う)。

 

検査技師であろうとも、企業であろうとも、お給料はどこに就職するのかや、個人の能力次第です。どんな道であれ、自分が1番興味があり、最も力が発揮できるであろう道を目指すのが良いと思います。僕みたいに、途中で方向転換もできます。もう進学しているんですから、目の前のことに集中して、チカラを蓄えて行きましょう!

 

今後、経済的な面で、ふと辛く感じることもあると思います。僕とか、その他いろいろな人(アカウント?)に相談して、乗り越えてください!

 

──臨床検査技師の仕事のやりがいを教えてください

 

臨床検査そのものが好き、上司や同僚からの評価、患者から感謝される等々、やりがいのポイントはいくつかあると思います。

 

臨床検査技師だった頃は、この分野もっと良くしたい!もっと良くなるはずだ!という熱量で動いていました。やりがいがあるかどうかとか、やりがいってなんだろうと考えたことはありません。

 

以上です。内容が無いようという感じになりましたが、臨床検査技師になって実際どうだったか?についての質問と回答をまとめました(ほぼお給料問題)。次回は「臨床検査技師の将来が不安です」系の質問とその回答をまとめてみたいと思います。

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@yuyu_medtech

Q&A①|臨床検査技師になった理由は?(質問者:検査学生さんほか)

こんにちは、ゆゆ(@yuyu_medtech)です。

……さて、「臨床検査技師になったきっかけは?」「どうして転職したの?」など、これまでにTwitterで多くの質問を頂きました。そこで今回、質問とその回答の一部をブログのコンテンツとして再利用させていただこうと思い立ちました。質問内容と回答はブログ用に改変・追加するなどまとめ直しています(いまならこう答える、みたいな)。

それではスタート!

(なんかインタビュー形式になっていますが、インタビューされたわけではありませんっ)

 

臨床検査技師になった理由は?

(質問者:検査学生さんほか)

 
──臨床検査技師を目指したきっかけはなんですか?

 

「生物学好き」がベースにあります。

もともと理科が好きな子どもでした。中学校の理科の授業は座学も実験も毎回楽しみにしていて、定期試験の勉強でさえのめり込んでいました。

 

高校では化学と生物学を選択し、どちらもやはり楽しんでいました。特に生物。これはもう病的に好きすぎて、趣味なのか勉強なのか分からない状況でした。生物学に興味を持ったのは高校1年生の春で、高校の図書館で何気なく手に取った(?)「細胞膜の仕組み」的な新書に感動したのがきっかけです(残念ながらタイトル不明)。中学生のときは『ただの膜』であった細胞膜の正体がなんとビックリ、流動的な脂質の膜であり、いろいろな物質を受動的・能動的に通過させるではありませんか!それでもう生物学の沼にハマりましたね。

 

高校2年生になると、生物学の中でも特にヒトの生物学に興味を持つようになりました。学校の授業で免疫の仕組みなど、人体について少し深く学んだからです。学校の授業以外にも市の図書館で様々な本を借りて読んでいました。そのひとつが「新・免疫の不思議」(谷口克著、岩波科学ライブラリー)という本でした。自己と非自己の区別や抗体の仕組みなど基礎的な内容も面白かったのですが、アレルギーや北里先生の血清療法など応用面にも触れられており、生物学には収まらない医療分野の面白さに気づかされました。

 

そのような経緯で、進路先は「「ヒトを対象とした勉強ができるところ」に決めました。授業科目や大学の研究内容などを参考に調べていくうちに、生体分析のスペシャリストと謳われていた臨床検査技師という仕事を知り、進路先の候補のひとつにしました。

 

最終的に入試では、臨床検査技師育成校のほかに、理学部、理工学部、生物工学部、教育学部生物専攻などを受けました。そのうち合格を頂いたのは、私立大学の臨床検査技師育成科と公立大学の生物工学部。迷いましたが、ライフサイエンス研究が盛んな私立大学の方を選びました。ここで臨床検査技師へだいぶ近づきました。

 

──看護師や薬剤師など、他の医療職は目指さなかったんですね?

 

他の医療職は眼中にありませんでした。僕は臨床検査を「人体を対象としたライフサイエンス分野のひとつ」と捉えていました。

 

高校生の僕にとって他の専攻はちょっと違う匂いがしていました。看護師は医療って感じだし、薬剤師は化学だし学費高いって感じでした(雑)。

 

──大学1年です。人の身体で起こる様々な現象に興味があり、それを知ることのできる仕事をしたいと思い臨床検査技師を目指すことにしました。でも、それでは面接で受からないと臨床検査技師の方に言われてしまいました。ゆゆさんが臨床検査技師になる時の志望動機をぜひ教えて頂きたいです。
 

面接のことはおいといて、その気持ちはぜひ大切にしてくださいね。臨床検査技師を目指す素晴らしい理由だと思います。志望動機は、「臨床検査技師になりたい理由・きっかけ」と「その病院や施設で働きたい理由」をセットで考えましょうね。

 

さて、検査学生となってからも、将来的には様々な進路が可能性として考えられました。大学院に進み研究開発の仕事にチャレンジするという選択肢もありました。大学4年生になるまで、大学院に進むか学部卒で臨床検査技師になるのか、迷いがありました。

 

しかし、卒業研究を経験して「楽しいけど研究そのものを仕事にするのはなんか違うかな」と感じたとともに、臨床検査技師として日々ルーチンをこなす中で生まれる疑問や課題を解決するという形での研究活動のほうが自分にあっている。それに、臨床検査そのものが面白い!」と思い、学部卒で臨床検査技師の道に進むことにしました。『探求心のある臨床検査技師』が、僕が漠然と目指していた臨床検査技師像です。

 

僕が質問者さんと同じ大学1年生のときは、まだ臨床検査技師になるとは決めていませんでした。 臨床検査技師以外にもいろんな道がある、無限の可能性があると思って、臨床検査の勉強も、学校以外の基礎医学の勉強も、英語の勉強も、専門書を読みあさるなどたくさんしてました。楽しかったし、臨床検査技師になってからもバックグラウンドの知識として大いに役立ちました。

 

今の時点では「人体の現象に興味がある、それを知りたい」ってのが理由ですよね。最終的な志望動機は就職活動を初めてから考えてまとめれば良いのです。困ったらキャリアアドバイザーに相談すれば良いのです。相談したときに、自分自身がこれまで勉強してきたこと、力を入れたことなど、「引き出しが多い」ほうが、良いアドバイスを貰えやすいはずです。

 

薄っぺらい人間には薄っぺらい一般的なアドバイスしかできません。 まずは自分自身の興味関心にフォーカスして、とことん頑張ってみてくださいね。 人体で起こる様々な現象... これからたくさん学べると思います! ワクワクしますね!

 

人体について理解を深めた上で何がしたいのか? ─ ここに臨床検査技師の道に進む理由、もしくは臨床検査技師の道に進まない理由となる答えがあると思います。人々の健康・予防医療に貢献したいなら「健診・検診に携わる検査技師」や「保健所勤務」などの道がありますし、最先端の医療を提供したいなら「大きな病院の検査技師」の道があります。最先端の検査技術を開発したいなら「研究開発職」という道、臨床検査技師を企業の立場から支えたいなら「診断薬メーカーのDMR(営業職)」、製薬分野で貢献したいなら「MR(医薬品の営業職)」や、「臨床開発(治験)」という道、「臨床検査機器・試薬を扱う代理店の営業職」もありますね。

 

進級や実習、国家試験など大変になりますが、「人体で起こる様々な現象を知りたい」という今の気持ちを決して忘れずに、これから頑張って下さい。探求心のある立派な臨床検査技師、もしくは探求心のある『○○』になってください。応援してます。

 

以上です。なぜ臨床検査技師になったのか?だいたいこんな感じです。迷いもありましたが、臨床検査技師になりました。次の記事では、臨床検査技師になってどうだったか?についての質問とその回答をまとめてみたいと思います。質問の多くは「臨床検査技師は食べていけるの?」でしたが、簡単にまとめてみます。

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@yuyu_medtech

辞めてからでは遅い! 臨床検査技師がメーカー等へキャリアチェンジする前の準備7ヵ条

こんにちは😃

ゆゆ(@yuyu_medtech)です。

たった一度の転職活動経験を元に思い付いた順番でノリで書きました。今後の自分へのメモでもあります。参考にしてください。

 

1. 今すぐ「チーム」を意識して仕事する

 自分の仕事がチームの成功に繋がるのかを強く意識しましょう。たとえ自己完結する仕事でも、他者からのフィードバックを受けるなど少しでも行動しましょう。個人プレーでの成果は無理やりにでもチームプレーに持っていきましょう。面接ではチームにどう貢献したのか、どのように協力したのかをしつこく問われます。転職後も同様です。

2. ひとつでも「業務を改善」する

 完璧な職場は存在しません。転職先となる企業でも何かしらの問題を抱えているはずです。たとえ小さなことでも、業務や職場環境を改善した経験があるのかについては大きな関心を持たれます。与えられた仕事をこなすだけの人材では、あえて中途正社員として雇う価値はありません。会社をもっと良くしていける人材が求められます。

3. 使用中の製品に関心を持つ

 検査室内にある分析機器・周辺機器のメーカー名が言えないのは言語道断です。

4. 使用していない競合製品にも関心を持つ

 外部にも広く関心を持っているかは重要なポイント。使用機器ごとに競合他社名を列挙できないのは言語道断です。

5. 臨床検査の課題・将来の展望を語れるようにする

 目の前の仕事にとどまらず、広い視野で考えることができる人材か?自分がいる業界に対する関心がどの程度あるのか?転職先の業界でもそのような姿勢で取り組めそうな人材か?当然問われます。

6. 自分のレベルで英語の勉強を始める

 現時点でスキルが足りなくても、今後勉強する意欲があるのかは問われます。まだ勉強していない人よりも、すでに勉強を始めている人のほうが説得力がありアピールしやすいです。英語が話せなくても、文献や英文マニュアルを読んだ経験、海外サイトからの情報収集の経験などもアピールポイントになります。

7. 魅力的な製品・サービスを扱う会社を志望する

 転職後のモチベーションの維持には不可欠です。「この製品の仕事に携われるなんて幸せ!」と思えれば、それだけでモチベーションになります。転職活動では様々な妥協を強いられますが、「自分がユーザーとして使いたい製品・サービスか」については妥協しないことをオススメします。

 

以上!

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